6歳年長さんの付き添い入院で感じたこと・問題点

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先日次女(6歳・年長)が鼠経(そけい)ヘルニアで入院しました。

入院はわずか3日間と短かったですが、私も合わせて付き添い入院をすることになりました。

長期入院の付き添いをしているお父さん、お母さんからすると「たった3日間でしょ?」と思われるかも知れません。

ですがこの短い付き添い入院を初めて体験して、親の人権がないがしろにされているなと感じることが多くありましたので記事に残しておきたいと思いました。

小さな声ではありますが、付き添い入院されるお父さん、お母さんの負担が減るようになることを願ってやみません。

目次

そもそも付き添い前提で話が進みます


入院前の説明では、そもそも親が付き添い入院することが前提で話が進んでいきます。

私はひとことも「付き添います」とは言っていないにも関わらずです。

入院1日目には「患者家族付き添い許可証」にサインをしました。

ちくわぶ

このときもまだ「私から付き添うとは言ってないのになぁ」と釈然としない気持ちがありました。

結局病院側としては親が付き添ってくれれば看護師さんやスタッフさんの手間が減って楽になるんですよね。

そのことを「親が付き添いたいと言っている体」にして、それに対して病院側が許可をしてあげているといういびつな構造になってしまっているのですね。

とは言っても実際に付き添い入院をしてみると、「付き添い入院しない」という選択肢はこどものことを考えるとないように感じました。

ベッドの用意がありません

入院前の説明でこどものスケジュールや注意点については説明がありました。

しかし、親のベッドはどうするのか?とこちらから聞かないとそもそも教えてくれません。

親はこどもと同じベッドで添い寝することが前提で話が進んでいるようです。

わが家はもともと子供と添い寝していませんし、点滴がつながった娘と同じベッドで寝るのも気を使うのでイヤでした。

結局ベッドを借りることにしたのですが、借りられた簡易ベッドも寝返りも打てないような狭さ。

ちなみに料金は1泊500円。布団や枕もセットでした。


とにかく「しっかり眠る」ということができないので浅い眠りで我慢する感じです。

私はたったの2泊でしたが、これが長期となると親の体調が悪くなるのは必然だなと感じました。

こどもだけでは生活できません

そもそも病室のつくりもこどもだけでは生活できないだろうなと思うことばかりでした。

こどもの力では洗面台の横の備え付けのペーパータオルすら取ることが難しいです。

ペーパータオルって取り出すときに少し下にひっぱるコツがいりますよね。

こどもの力では力の入れ方が分からずビリビリに破けてしまうんです。

親が付き添わなかったら、次女はどのようにシャワーに入れたのでしょうか?

看護師さんが入れてくれたのでしょうか?それとも初めての場所でひとりでシャワー?!

病院食では皮のむいていないブドウが出ました。年長では皮が上手にむけないし、そもそも丸のままではのどに詰まらせる可能性もありますよね。


病室でもとくになにもない時間は個室にひとりきりになってしまいます。

実際に入院中は他の病室のこどもでずっと泣いている子がいました。

「ママぁぁぁぁ!!!」と泣きながら廊下に出てくるんです。しかも点滴のバッグをぶら下げたまま。

このような状態でもやっぱり看護師さんたちが見ていてくれることはなく、ずっと泣いていました。

看護師さんたちは忙しいのでなかなか泣いているだけのこどもにまで手がまわりませんよね。

でもこれが自分のこどもだったら…と思うと、親としては付き添わないという選択肢はないと思います。

親の食事はありません


付き添いの親は患者ではないので、病院食の提供がありません

こどもから目を離せないにも関わらず、売店やコンビニで食事を用意しておかなければなりませんでした。

わたしの場合は短かったこともあり、

・夫に買ってきてもらい、差し入れしてもらう。
・手術中に買ってくる。

などの方法で乗り切ることができましたが、これが長期入院ともなるときちんとした食事をとれず体調を崩すこともあるだろうなと感じました。

食事自体もこどもが食べている間は誤嚥(ごえん)しないようにみまもり、こどもが食べ終わったあとに小走りでレンジのある休憩室まで温めにいっていました。

とにかくあわただしかったので食事をした気にならなかったです。

お風呂に入れません


付き添いの親は患者ではないので、病棟のお風呂に入ることができません

(※こどもが小さい場合はお風呂に入れるついでに結果的に自分も入ることになりますが。)

こどもから目を離すわけにもいかないため、家に帰ってお風呂に入ってくることも難しいです。(そもそも家が近くない限りこの方法も使えませんし…。)

悪いことをしたわけでもないのに、付き添い入院するだけでお風呂に入れないってどんな罰ゲームだよ…と内心思いました。

ゴロリと横になれる場所がありません

今回は病院の方針にしたがい個室だったので大部屋の入院よりだいぶ気が楽だったと思います。

しかし個室であっても家のようにゴロリと体を休めることができないのがジワジワと体力を削っていきます。

ちくわぶ

看護師さんが入ってきたりすることもありますし、簡易ベッドも片付けないといけないときがあるからです。


スリッパは持参しましたが、いつ呼ばれてもいいように靴を履いたままの時間も長いです。

靴も脱げないような状態で自分の居場所は固いパイプ椅子の上のみ……。

入院中はくつろぐとはほど遠い状態が続きます。

付き添い入院自体は否定しません


たった3日間で偉そうに…と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

ですがこれが私が実際に体験したことですし病院側の問題も多く感じました。

勘違いしてほしくないのは、私自身は付き添い入院自体を否定するつもりはまったくありません。

もし娘が入院することがあったらまた付き添うでしょう。

ただ病院側は親の人権にももう少し目を向けてもらいたいと思うのです。

親が付き添うことで、看護師さんやスタッフさんの仕事が減り助かっている病院はたくさんあるはずです。

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